クジラオカです。 常々、こんなことを考えます。 これまで数々の組織や事業所を見てきて、そこが発展するか。地域でも評判の伸び盛りの施設になれるか。
組織運営にこそマーケティング視点を!
医療・介護領域で「マーケティング」などと言うと、集患やベッド稼働率、広報やSNSでの発信活動、リクルーティングなどが思い浮かぶでしょうか。
それらは、言わば「外向き」の施策となります。
実は、「内向き」にもマーケティングする、という観点があります。
それが、「インターナル・マーケティング」です。
院内におけるインターナルマーケティングは、組織内のコミュニケーションを強化し、全体の効率性を向上させる重要な戦略です。
従業員同士の情報共有や協力を促進することで、組織内のコミュニケーションの質と量を向上させるきっかけにすることができます。
例えば、院内のインターナルマーケティングの一つの手法として、社内報の作成と配布があります。
社内報は、組織内の最新情報や業績、新しい取り組みなどを従業員に伝えるための媒体です。
情報を適切にまとめ、魅力的なデザインで配布することで、従業員の関心を引き付けることができます。
また、組織内のコミュニケーションを活性化させるためには、社内イベントやワークショップの開催も有効です。
従業員同士が交流し、意見やアイデアを共有する機会を提供することで、組織全体の結束力を高めることができます。
さらに、社内コミュニケーションツールやプラットフォームの活用も重要です。
メールやチャットツール、社内SNSなどを活用することで、情報の共有やコミュニケーションの円滑化を図ることができます。
このような施策を通じて、法人や長が一体今、何を考えているのか? どんな方向性に進もうとしているのか? どんなパーパスを重要視しているのか? といったマインドを周知することができます。
そして、従業員にどんな動きを期待しているのか、を伝えることができます。
その共有化を通じて、初めて、患者(利用者)さん・ご家族への良質なサービス提供に繋がるのです。
このように、院内のインターナルマーケティングは、組織内のコミュニケーションを強化し、従業員のモチベーションや働きやすさを向上させる効果があります。
つまり、「灯台下暗し」。顧客は内にこそあり、ということです。
この不確実極まりないご時世だからこそ、組織の目標達成に向けて、改めて内部マーケティング(コミュニケーション)を見直されることをお勧めいたします。