私が施設支援していく中で、よく聞くなと思った言葉があります。
様々あるリーダーシップの形と“振る舞い方”の重要性
私自身、これまでの経験の中で、誰かの部下だった時もあったし、150床、職員120人規模の老健施設の施設長をしたこともあった。
その時も、さらに法人のトップの方たちの部下として、その姿を垣間見る機会があった。
そして実際、自分自身がやってきて、上手くいったこともあったし、上手くいかなかったことも多々あった汗
これまで数多くの関わりの中で、様々なリーダー達の姿を見てきて、良い例、そうでない例、様々なケースが全て自分の中の貴重な事例となっている。
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だいぶ以前に、「この人のリーダーシップは素晴らしいな」と久々に感じたことがあった。これは女性だ。
ひと言でいうと、「ネイティブコーチ」。意図的か天然でなのか分からないが、とにかくこれはコーチだな、と。
天然で若干抜けているところがあるものの笑、これは愛嬌で、好き勝手言うメンバーたちに決してなびかず、上手に手綱を引いているのが感じ取れた。
また、みんなへの目配り、声かけを欠かさないのだ。
実際、部署の売り上げ自体もV字回復した。
その後、この方は異動になってしまい、今度は別の女性がこの役に就いた。さぁ、お手並み拝見、といったところ。
ところが・・
この方も素晴らしいと気づくには時間がかからなかった。
と同時に、随分不思議なリーダーシップの発揮の仕方だと感じた。
それは、「その人そのままで成立している」ということだ。焦る訳でもなく、張り切る訳でもなく、ただそこで存在してるだけで、場が成立しているのだ。
まさに余裕だ。専門職としての経験と器がそうさせるのか・・?
これぞ、今で言う「オーセンティック・リーダー」のそれであった。
かたや、ダメダメリーダーも色々とみてきた笑
まったくの無策、余裕の無さ、無策だけにチームメンバーの言ったことになびいてしまう、こちらがちゃんと見てもらってる感じがしない、安心感に欠ける、スピードの圧倒的遅さ・・・などだろうか。
それとか、一メンバーの時は優秀だったのに、その役に就くと、途端におかしな行動をし出し、面白味が無くなり、当初の期待とは裏腹に求心力を失っていく・・・こんなケースもよく見る。
これはまさに「ピーターの法則」と呼ばれるような状態である。
私はリーダー職というのは、いかにリーダーシップを発揮するか、ということもそうだが、その役目でどのように振る舞うか、ということがとても大事だと考えている。
この「振る舞い方」って、誰も教えてくれないし、だいたいにして正解もない。ただ、見るとやるとは大違いなのだ!笑
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今後はいよいよ人を動機づけることのできるリーダーが求められていくだろう。というのも、そのような人材というのは、なかなか少ないからだ。
専門職としてやっていく中で、自分の上司もいれば、自分が上になることもある。
他部署にも、他施設にも、管理職の方はいる。
そんな様々なケースの中から、「これはイイな、素晴らしいな」「これはダメだな」そんなアリ、ナシのモデルケースを自分の中で蓄えていこう。
その蓄積こそが、あなたならではのリーダーシップを作っていくことになるはず!