よく、施設もチームもトップ(管理職)次第だ、なんて言い方があります。
「リーダーの意識と主体性を高めるリフレクション」とは
こんにちは、クジラオカです。
先日、茨城西南医療センター病院 様において若手リーダーに向けてリーダーシップ研修会開催してまいりました!
今回のテーマは、「リーダーの意識と主体性を高めるリフレクション」
実は、こちらの病院においては、もうかれこれ6年前ぐらいから、研修プロジェクト関わらせていただいていて、この病院で3,4回目。法人合わせてですと、5,6回目になります。
でも結局この5,6年っていうことは、今回受講してくださった方々も、最初の頃はまだ若手だったのが、いよいよ主任であったり主幹であったり、そういった形で次世代を担うような存在になってきてるということで、やっぱり年々年々その時代の移り変わりというか、人の成長には感慨深いものがあります。
どこの医療機関においても、この次世代を担うような中堅リーダーであったりミドルマネジャーであったり、人の成長をどのようにして促進させたらいいか、なかなか育ってこない、次を任せられる人がなかなかいない、と多くの場所が抱えてる課題です。
病院というのは本当に医師はじめ看護師だったり様々な職種がいます。それぞれの専門性ということもありますし、各々が学んできた背景ってのも違うでしょうし、目指したいリーダーシップの像なんかも違いますよね。

やはり目指すべきは、あーしなさい、こーしなさいと指示を受けて初めて動けるリーダーではなくて、メンバーが主体的に行動できる組織そして、願わくば、意思決定までできるようなフラットな組織を理想としては目指していきたいものです。
これを「シェアード・リーダーシップ」と言いますが、誰か1人がそのチームを率いるのではなくて、メンバーそれぞれが自分の強みを生かして主体的にチームを前に進めていく。
そんなリーダーシップのあり方と言われてます。
よく言われますが、この先行き不透明な世の中。何が起こるかわからない、どんなリスクが潜んでるかわからない。なかなかモチベーションっての持ちづらい時代となってます。そんな中でどうしたら1人でも多くそのような自分から動けるリーダーを育て上げることができるのか。
結局のところ、自分で自分のことをマネジメントして、動かしていくしかないのです。
そこで今回用いたアプローチが、今とても注目されてるのですが、人が生きていく上でもそうですし、キャリアを歩む上でもそう、リーダーシップ発揮する上でもそうなんですが、
「自分がどんな価値観を持ってるか」いうのがとてもとても大事な世の中になってきてます。
つまりその持ってる価値こそが、動機づけであると。
何のために自分が動くのか。何のために何のためにだったら、やりたいと思うのか。こういったまさに自律性(オートノミー)と言われるような、その部分をいかにして発動させるかという、本当にこの内発的な動機ですよね。

しかし、一般的にはマニュアルで決められてるからとか、チームで決められてるからとか、今の流れの中でこうするのが普通でしょというような、決められてるからやるということですよね。
それは確かにそうなんですが、その背景には、人それぞれ大事にしてる価値観ってやはり違う。
何がその人の動機付けになってるのかーーーこれを一旦明確にしておくことってとっても自分自身が動くための目的になりやすい。
人は本当にその目的があるから動くと、まさにその価値観を明確にすること自体が自分らしさを発揮することに繋がるんですね。自分らしいリーダーシップということです。
今回はグループワークを中心にして、ペアで引き出し合うリフレクションという手法によって、
自分て一体、何を大事に感じてる人間なんだろう?そしてそれを聞きながら、目の前の相手はどんなこと大事にしてる人なんだろう? ということを質問で掘り下げていきました。
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それらを発見した後、今度は組織のバリュー、よくMVVと言いますが、組織においても、存在する意義や何で私たちがこれをやっているのかというまさに大命題、
つまり組織のパーパスってとても大事で、ここに対して、いかに自分が大事にしている価値観とリンクさせていくか。
どうリンクしたら、自分が役に立てるのか どういう理由であれば率先して動くことが出来て貢献できるのか、という大きな理由です。
そしてこれを発揮していく上で、あの上司がやってくれるからいいや、これは自分の役割じゃないよね、ではなくて、自分ごととして捉えていく。
自分だったら、何ができるのか?何をしたいと思っているのか?もっとその先にやりたいことって何なのか?というフィードフォワードによって未来像を描いていくのです。

普段私たち臨床で働いていて、情報の抜けがあるとマズいですから、どうしても事実レベル、業務レベルの話で終始しがちです。
しかし、こういった内面を掘り下げていく、何を大事にしてるのか、何をしたいのか? こういった思いレベルまで掘り下げていく 対話を交わすことーここでは価値観ベースの対話と言ってるんですが、そこまで進むことって、実はなかなか無いんですよね。
そんな重要性を皆さんにも感じていただいて、「これはもっと対話しなきゃダメだな」といった感想もいただきました。
実際のところ、これを受けたからすぐ変わるか?というのは難しい部分もあるかもしれません。
しかし、うちはこういったことを大事にしてるんだよ、と組織がことあるたびに、みんなにこういうこと期待してるよ、こういうこと大事にしていこうよ、といったことを発信していく。
まさにインターナル・メッセージ、職場内メッセージとしても、こういったリーダーシップ研修会をたびたび開催すること自体が大きな目的であり、職員に対する大きなメッセージだと思いました。
こういったことを本気で取り組む組織というのは素晴らしいな、と逆に皆さんの姿勢から学ばせていただきました。
熱心なご受講に感謝いたします!!

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『メンバーを支え、チームを活性化させるフォロワーシップ ーサーバント・コミュニケーションを駆使する!』
