今、コーチングがやたら流行っている?!
各種SNSを見ていると、その検索内容によって、ターゲティング広告が掲載されてる。なので、自分にだけ特に表示されてるのかもしれないが、ここに来てやたら「コーチング」に関する広告が出稿されてるように思う。
これまでの気鋭の大手勢力だけでなく、今まで聞いたことないような会社や団体、個人でも「コーチング」をかなり押し出してきている。
Twitterにおいても、インフルエンサーとも言えるようなコーチを中心に、発信が展開されている。
また、以前この人は治療家系の方じゃなかったっけ?というような人も、コーチとして打ち出しているのも目にした。
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コロナ禍の経済状況悪化により、個人でコーチ業を営む方が軒並みクライアント集客に苦戦して、という話も聞いていたし、きっとコーチングを大枚払って受けるどころではないだろう、という気もしていた。
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では、なぜ今、このような状況に?
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自分自身、もうかれこれ10何年も前からコーチングを切り口とした活動を展開していて、今ではそれオンリー、という訳ではないが、これまでに何度となくブームの浮き沈みを見てきた。
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まさにこのコロナや戦争がそうだが、ますます持って先が見通せない世の中になって、経済状況も悪化している中、自分のキャリアを今後どう築いていったら、という悩みも大きいだろうし、
コーチングではそれこそ以前からSkypeや電話などを活用してきていて、こうしたオンラインで遠隔でというのが常識となった今の状況と親和性が高い。
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あとは、かつて「セッション」とか「面談」と言ったものが、今組織内での「1on1」というふうに名前を変え、広まってきている背景があるか。ただ、これだけ流行ってきても、使い手としてはまだまだな感は否めない。
それを言ったら、キャリアコンサルタントや、公認心理士のような対人援助技術の国家資格も出てきている。
きっとクライアントの取り合いじゃないが、コーチ(面談)する側ばかりがやたら増え、「コーチたるもの、コーチングを受けないと」という旗印のもと、何とか体裁を保っている、という状態になりかねない。
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コーチングを学んで、副業として一旗あげたい、と考える人もいるかもしれないが、くれぐれも、資格を持ってたからどう、ということは全くないし、これまでのブームの中で、最初は勢い良かったのに、今じゃ全く見なくなった方も多数だ。
資格を取った次には、きっともれなくマーケティングに苦労することになると思う。
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一方で、あらゆるシーンでコーチングが必要なことは間違いないので、世の中への価値提供、という部分で、その形態をちょっと考えた方がいいのかもしれない。
広く一般にクライアントを募集しましょう(外へ外へ)、というのではなく、例えば、職場内コーチとしての立場を獲得する(中へ中へ)、とかの視点も、本質的には大事になるだろう。
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今回は、通常、コーチがあまり言わないであろう視点をお伝えしました。ぜひ参考にして下さったら嬉しいです。
