リーダーや何らかの役職に就いているからと言って、みんなが主体的に考え、自律的に動ける訳ではありません。...
このAI時代だからこそ見直すべきEQの重要性
今年に入り、生成AIの目覚ましい進歩が社会に大きな影響を与えている。AI技術の発展により、私たちはいよいよ具体的に業務の効率化を実現させることができるようになってきた。
しかし一方で、人々は未だストレスや感情の問題に直面している。
生活のスピードが速くなり、情報の過多によって心身のバランスを保つことが難しくなっている。
例えば、今風に言えば、「心理的安全性」であったり、「エンゲージメント」であったり。
種々のハラスメントしかり、メンタルヘルス問題・・・
今こそ、EQ(心の知能指数)を見直すことが必要なのかもしれない。
EQとは、Emotional Intelligence Quotientの略で、「こころの知能指数」と呼ばれており、いわば感情を理解し、自己管理し、他者との関係を構築する能力のことを指す。
この能力を高めることで、人々はより幸福で充実した人生を送ることができると言われている。
EQというワードが広まるきっかけとなった名著、ダニエル・ゴールマン「EQ こころの知能指数」が出版されたのが、1996年。
実に30年近く、何も変わっていない・・どころか益々そこから遠ざかっているのでは、という気がしてならない。
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EQを見直すためには、まず自己認識することが欠かせない。
今一度、自分が今何を感じているのか?どんな気持ちなのか?ーーーそういった喜怒哀楽の感情にフォーカスする。
そして、自身の感情をまさにマネジメントしていく。
自分には、どんな「思い込み」や「捉え方」のクセがあるのか?
このように自分自身の感情や反応を客観的に見つめ、理解することで、他者との関係をより良くすることができるのだ。
例えば、EQの高いリーダーは、チームメンバーとのコミュニケーションを円滑にし、協力関係を築くことができる。
ひいては、EQの高い組織では、人々がお互いに理解し合い、共感し合うことができるため、より健全な関係が築かれる。
そうすることで初めて、「心理的安全性」が担保され、「働きがい」が生まれ、「エンゲージメント」が醸成される。
何も働き方改革による時短がこれらの効果を生み出す訳ではないのだ。
やれコーチングだ、マネジメント理論だ、と表面上のスキルやテクニックで何とかするなんてことは幻想にすぎない。
このように、EQを見直すことの重要性は、個人だけでなく、組織や社会にも大きなインパクトを与える。
今一度、組織内でのEQトレーニングやコーチングプログラムを導入してみることで、スタッフの心の健康を支援し、組織全体のパフォーマンス向上につなげることができるに違いない。
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