看護師リーダーの役目は、「管理」すること?
主任、課長などの役職名が付いた途端、一般職との間に軋轢が生まれ、部署の運営が立ち行かなくなるケースがある。
これは、役職が付くことで責任や権限が増し、期待される役割が変わるため、一般職との間に誤解や不満が生じやすくなるからだ。
役職者は、業務の効率化や目標達成のために指示を出す立場にあるが、その指示が一方的であったり、コミュニケーションが不足していると、一般職は自分たちの意見が尊重されていないと感じ、摩擦が生じることがある。
ある方と話してる時に気になるワードが聞かれた。
「管理って、難しいですね・・」と。
管理職に就くと、単に業務を遂行するだけでなく、チーム全体の士気を高め、個々のメンバーの能力を引き出すことが求められる。
これが難しいと感じるのは、メンバーそれぞれの個性や働き方を理解し、適切にサポートする必要があるからだ。
おそらく、そこじゃないかと。自分はこの部署を、このメンバーを「管理する」役目なのだと。
管理とは、単に指示を出すだけでなく、メンバーの成長を促し、チーム全体の目標を達成するための環境を整えることを意味する。
もう一人の方はこういうことも言っていた。「言うことを聞かす」「好き勝手言わせない」。
このような考え方は、管理職が権威を振りかざし、メンバーをコントロールしようとする姿勢を示している。
しかし、現代の職場では、メンバーの自主性を尊重し、意見を取り入れることで、より良い成果を生むことが求められている。
単に好き勝手言ってるわけではないのだ。上司の行動に満足いってないから、あえて進言してあげてるだけなのだ。
誰が、信用信頼もしていない人から、「コントロールされたい」と思うだろうか?
たしかに、「勤怠管理」「労務管理」「売上管理」などの役割はある。
これらは管理職の基本的な業務であり、組織の運営に欠かせない。
しかし、それだけではなく、いかにしてメンバーのモチベーションを高め、チームの結束を強めるか、も重要な役割である。
この「管理」という言葉に対する間違った思い込み。
管理とは、単に業務を監視し、指示を出すことではなく、メンバーの成長を支援し、チーム全体のパフォーマンスを向上させることを意味する。
やれ「管理」とするから、おかしな行動になるのかもしれない。
たとえば、カタカナで「マネジメント」とすれば、自ずとスタンスも変わっていくだろう。
マネジメントという言葉は、より柔軟で協力的なアプローチを示唆し、リーダーシップを発揮し、メンバーと共に目標を達成するためのプロセスである。
一般職の目線からすると、役職者への見る目はいっそう厳しいものになる。
役職者は、単に上からの指示を伝えるだけでなく、部下の声に耳を傾け、彼らのニーズを理解し、適切なサポートを提供することが求められる。
一般職は、役職者らがどのようにチームを導くか、どのようにコミュニケーションを取るかを注意深く観察しており、その評価は組織全体の雰囲気(ムード)や業績(パフォーマンス)に大きく影響する。
したがって、役職者は自らの行動や言動に責任を持ち、まず何よりも「信頼」を築くための努力を惜しんではならないだろう。