自分自身の意識が高まってきて、さらにこの状況を何とかしたい、と思うと、急に今いる職場への不満や、ある種の退屈感が湧いてくることがあります。
医療組織コーチングは、スポーツの世界から学べ!
先日、高校サッカーの決勝戦が行われ、「青森山田高校」が優勝、今年の3連覇も成し遂げました。
その青森山田を率いる黒田剛監督の手腕が注目されています。
実は私自身、何年か前から、特にコーチング関連はいかにもビジネス上の専門書ではなく、スポーツにおける監督やコーチの書籍が学びの宝庫だと感じ、よく読んでいるんです。
私も学びたて初期〜中期はコーチング関連の専門書はかなり読み漁りましたし、相当参考にもしました。
皆さんもお気付きかもしれませんが、かなり以前から、プロスポーツ選手やアスリート関連の書籍は花盛りでして。その選手もの、というよりは、監督やコーチの書籍ですね。
(結構中古本でも安く出てますので、チェックしてみて下さい。)

実際思うんですが、ビジネス書や医療系コーチング、コミュニケーションの書籍はどこか綺麗事、机上の空論感が否めないのですよね。もちろん、いわば教科書ですから、仕方ないのですが。すると、読み手、特にこの医療専門職は真面目ですから、それを頭で理解し、それで分かったような気になり、とりあえず満足、ということがとても多い。
ただ実際のところ、やってナンボですし、しかも、そんなに上手くいく訳ではない。そこいくと、スポーツって、常に一定じゃないし、結果も様々。いくら常勝チームを率いていても、何年後には低迷して解雇、なんてことはザラの世界じゃないですか。
全国から並み居る腕自慢たちが入団してきても、第一線で活躍できるかどうかは分からない。チームとして勝てるかどうかも分からない。どこまで技術指導すれば開花するのか?どうメンタルへのアプローチをしていくのか。まさにコーチングのそれで。そこがリアルなんですよね。
よく教科書的には、「コーチングは教えない」と書かれています。しかし、相手に無いものは引き出しようがない。教えつつ、気づかせつつ、動機づける、が正しいのではないか。スポーツの領域では、本当に言葉の力をフルに活用している訳です。
そして、スポーツの世界はやっぱり“ストーリー”なんですよね。その紆余曲折、試行錯誤にこそ惹かれるし、学びが深い。それと比較し、どうにもこの医療介護本には、ストーリー性が足りない・・?(そりゃそうではありますが・・・。でも実際の現場は、ストーリーだらけな訳ですよね?!)
もちろん、監督やコーチによって、言ってることが違っていたりする。それぞれにイズムがある。それが面白いじゃないですか。言ってることが私たち現場で当てはまらない?そんなの当たり前なんですよ。相手が人なんですから。
色んな人が言っている手法をいいとこ取りで吸収してくのが良いんじゃないでしょうか。
これこそが、監督・コーチの「経験シェア」の力だと思います。
ぜひあなたが好きだったり馴染みのあるスポーツ関連の書籍をあたってみると良いと思いますよ!
↑ちょっと古めの本ばかりですが、今さらなる新刊も出てますし、駅伝からフィギュアスケートからラグビーから様々な本が出ています。ぜひ、探ってみて下さい!