弊社オフィスより・・・
少し前だと、国家資格「キャリアコンサルタント」、最近だと「公認心理士」資格が大流行りだ。
SNSを見ているだけでも、医療関係者が次々とトライしている印象を受ける。
皆さんはどんな目的があって取得しようとしてるのだろう??
よくガラケー、などと言うように、「ガラパゴス化」という言葉がある。
これは、「一般化」「陳腐化」といった意味だ。(むしろ、「コモディティ化」という方がしっくり来るかもしれない。)
そもそも、何らかの資格になぜ挑戦するかというと、自己研鑽の一環であったり、キャリアアップを目指して、ということが多いだろう。それはとても素晴らしいことだし、もちろん否定のしようがない。
しかし、みんながこぞってそれを取得し、ひとたびプロフィールに書き込めば、どうなるだろう?
即一般化の方向に進む。何せ、みんながそうなんだから・・
こういう現象は今までも散々見てきて。
まず自分の分野でいうと、コーチング。
もう10何年前になるが、半ば流行りのようになり、みんなが◯◯◯認定の資格を持ったりしてた。
この医療業界においても、何回目のブームか分からないが笑、最近だと特にある某団体のコーチ認定資格を取ってプロフィールに書かれてたりするのを見るが、もはやコーチ毎の区別がつかない・・汗
こうなると各自が色々な発信をしたとしても、きっと集客合戦のようになってしまうだろう。。
あと理学療法士でいうと「認定」とか「専門」とかの資格があるのだが、これも目指す人、取得者は結構目立つようになってきた。
プロフィールでもよく見るし、地元の同業者でも増えてきた。これが一般的になってくると・・・差にならない・・・
雰囲気が分かりますかね?
差をつけるためのものだったはずが、逆に没個性になってしまうという、、
そういえば、随分前に「福祉住環境コーディネーター2級」資格を取ったことがあるが、だから何だったのか...?
たしかに資格取得というのは、勉強する時のベンチマークにはしやすい。
受かった、落ちたと結果がハッキリしていることと、頑張りの指標にとても良いし、モチベーションにもなる。
ただ、覚えておかなきゃ行けないのは、資格というのは、ぶっちゃけ、発行する団体のビジネスな訳で。
それにかかる参考書や講習会、年会費や更新費用なんていったら、莫大な収益になる訳だから。上手くできてる。
かくいう私も、昨年は国家資格「ITパスポート」に合格し、
https://www.medicaresolution86.com/blog/2021/09/18/itpassport
目下「マーケティング検定2級」資格に再トライすべく、学習しているところ。(←やってるんかいっ!笑)
これはもちろん誰に言われた訳でもなく、今やってる場所や役割において、知っとかなきゃいけないことがあるから。
常々、これ取ったからナンボのもんじゃい!というのは自覚している。
そうなんです、勘違いしちゃいけないのは、決して資格が何かしてくれるわけではなく。
そして、自分はこの資格を取れば、給料が上がるんだろうか、なんてそんな訳もなく。なぜこんなに私は頑張ってるのに、認めてくれないんだ!なんてもってのほかで。
結局は、資格どうこうではなく、実業でどれだけの成果をあげられるかと、どう自己ブランディングしていくか。
資格を明示することが、かえってマイナスブランディングになることもあるかもしれない、ってこと。
それが不明確だと、傍目には、単なるキャリア迷子になってる人にしか見えないかもしれない。
だからこそ、もし何らかの資格取得を考える時に、常々キャリア展開していく上でも、
「それは何のために?」 「それでどうしたいの?」
こうした自問自答が大事になるだろう。