さる8月24日、新潟県長岡市にて講演してまいりました。
「主体的に介護予防!意欲を引き出すコミュニケーション術」というテーマにて、今までになく実技中心でお伝えしたところ、非常にウケていただいたようです笑
(今回、療法士だけでなく、介護予防事業に関わる様々な方々や、ケアマネージャー、地域包括の方など、様々な職種がお集りだったので、それぞれのレベルで楽しく学んで頂くのが意図でした。)
私が今回目指したことは、単に相手と良好な意思疎通ができたら良いよね、というレベルのことではなく、私たち専門職が関わることによって、相手と瞬時に信頼関係を築き、そして、相手が自ら「やるぞ!」と動き出すことです。
つまり、「行動レベル」にでなく、「感情レベル」に働きかけられる存在。
↑これは、医療介護関係の専門職であれば、どの職種であっても、不可欠な能力です。
なぜなら、特にこの「運動」や「健康」といった時に、結局のところ、自分が気づいて、自分がやるしかないからです。
「運動」や「健康」の重要性は、誰しもが知っている。でも、それを実際の行動に移せているか?というのは、全くの別問題。
「この運動やってくださいね」「こんな食生活を心がけましょう」「こうしましょう、ああしましょう」いくらでもアドバイスできます。でもこの通りに素直にやる人なんて、ごくごく一握りでは?!
だ・か・ら!
いかにその人自らが自発的に「やるぞ!」につながる支援、仕掛けが必要なのです。
今回は、実技・ワークを中心に行うことで、しっかり体感していただくことと、
デモンストレーションで、様々なパターンの会話(傾聴型,攻める型,コーチング型)をお見せいたしました。同じ3分間でも、どのようにデザインするか?でこうも反応が変わってしまう!
私自身、「コーチングがすべてだ!」などと言うつもりは毛頭ありません。
まさに、野球やサッカーで選手を成長させ、チームで勝利をつかみ取るかのごとく、ティーチし、コーチし、叱咤激励し、あらゆる手法総動員して、関わっていくことが求められます。
ようは、その人にとって、どんな関わり方が一番ヒットするのか?
どこに心のスイッチがあるのか?の視点が大事なのです。
人は何だかんだでやっぱり認められたいものだ、という前提に立って、相手の「ニーズ」や「価値」はどこにあるのか。何を言われたら最も喜び、「よし、やってみるか」に繋がるか。
究極的にいうと、どうしたらその人にとっての「やる」の意味を変えることができるか。
この辺が、現場で担当する専門職の腕の見せどころだと思いますね。
これからも、全国様々な場所で、そのようなことをお伝えしていきたいと思います。